フレッシュチーズのフロマージュ・ブランは液体タイプのラカントSを少しだけかけて食べればもう十分美味しいのだが、生クリームと混ぜてソフトクリーム状にして食べる「フォンテーヌ・ブロー」にすればさらに美味しいかもと知ると食べたくてもう我慢できない。ツンデレ妻に作ってもらった。
妻は少々ツンデレ気味のところがあり、真正面から作ってとお願いすると拒否されることがある。そんなときはまずは材料を全部そろえる。フォンテーヌ・ブローだとフロマージュ・ブラン(65グラム)、生クリーム(26グラム)、ラカントS(小さじ2)。これらを冷蔵庫の見える場所に置いておく。妻の方から「これどうするの?」と聞いてくれればしめたもの。あらかじめプリントしておいたレシピを渡して「これ、食べてみたいなぁ~」っと。ここでツンとされるのは折り込み済み。「時間があったらねぇ」とつれないお返事。
フォンテーヌ・ブローの作り方は難しくはないようだ。
1.生クリームにラカントSを加えて八分立て(泡立て器でクリームをすくうとツノができ落ちない状態)にする。氷水でボウルを冷やしながら作業する。
2.1とフロマージュ・ブランをミキサーに入れて混ぜる。
3.ガーゼの上に2を乗せて水分が出るようにし、一晩冷蔵庫で寝かせる。
これで完成。「時間があったらねぇ」のあと、いくら待っても完成した雰囲気がないときは諦める。本当に時間がなかったか、調理中に失敗して思ったような味にならなかったってこと。
フォンテーヌ・ブローは無事に朝食後にデザートとして「出来たよ~」と出てきた。ふわっと軽いソフトクリーム感覚が楽しい。ヨーグルトほどには酸味が強くなくミルクのコクが感じられるフロマージュ・ブランと生クリームの食感のよさを組み合わせることによって口の中でふわとろと消えていくデザートになる。美味しい! 美味しいときは大げさに美味しいと喜ぶに限る。「材料買ってきてくれたら、また作ってあげなくもないんだからね」とはさすがに言ってくれないが、次からは材料をそろえれば何も言わずに作ってくれるようになる。
著者: へた釣り