HbA1cが13.1、血糖値が395もあり糖尿病と診断されたのは2015年4月4日。糖質を制限して食生活を改め、この1年で劇的に改善した。妻の協力なしではここまでの成果は得られなかったと思う。妻を労うために「何か食べたい?」と聞くと「自然薯」と即答。裏恵比寿 自然生村に行く。
会社の仲間との新年会で食べた自然薯料理が美味しかったと話しているとちょっとうらやましかったみたいだ。同じ店では面白くないので、自然薯料理が美味しいと聞いたことがある恵比寿の裏恵比寿 自然生村に行ってみることに。恵比寿駅からさほど遠いわけではないが表通りには面しておらず、裏通りにあるので裏恵比寿ってことかな。人気のお店なので予約した方がいいのは分かっていたが、この日は飛びこみで。妻と2人だったのでなんとかお店に入ることができた。
店内はレトロな雰囲気で古い看板などが飾られている。女性客の比率が圧倒的に高いのは美容と健康によいからか。お通しから自然薯パワー全開で押してくる。豆腐にすりおろした自然薯をかけた物。とにかくねばり具合が尋常ではなく箸でそのまま持ち上げられそうなほど。お酒は天孫降臨の水割りをいただくことに。「当店が初めてなら」とオススメされたのがすりおろし生とろ。皮ごとすりおろした自然薯を塩かわさび醤油を少し付けていただく。自然薯そのものの味を楽しめる1品。定石どおりサラダも頼む。自然生チップスパリパリサラダは薄くスライスした自然薯を揚げた物がたっぷりかかったサラダだ。食感だけでなく自然薯の味もしっかり残っていて超絶美味。
自然薯料理の定番をいくつか食べた。あまりの美味しさに心奪われたのが自然薯のふわとろ鉄板焼き。小麦粉の代わりに自然薯を使ったお好み焼きなのだがその名の通りふわとろっとしていてびっくりするくらい美味しい。お好み焼きも長らく食べられていない物なのでソースとマヨネーズの味ってだけでもう最高だったりする。磯辺揚げ、最初に頼んだすりおろし生とろを揚げた生とろのまるっと揚げ。ちょっと変わった味を求めて自然生のかば焼き風などを頼む。どれもこれも想像以上に美味しいというだけでなくすべて自然薯料理なのに味の変化に富んでいて飽きない。
自然生村の名物はすりおろし自然生とろろ鍋だ。今回はトロ豚とたっぷりみぞれ とろろ鍋を注文した。まずは野菜とトロ豚が入った状態で煮ていく。一煮立ちしたら大根おろし(みぞれ)と三つ葉を加えて火を弱火にする。店員さんの手にはすり鉢。鍋の表面を完全に覆ってしまうように自然薯のとろろが回しかけられる。見た目はあまりよろしくないが、出汁の旨味ととろろの美味しさを存分に楽しめるお鍋だ。主役はとろろ。レンゲですくって飲むようにして味わう。魂を持って行かれるレベルの美味しさで一滴も残したくない。
著者: へた釣り